アーティストインタビュー(後編)

ニコニコ動画に自身初となるオリジナル楽曲「ステイホーム」を投稿されたされたぱるかさん。このインタビューでは、制作の裏話などをたっぷり伺いました。後編ではさらに切り込んで、楽曲の秘密に迫っていきます。

 

 

―まずは「ステイホーム」という曲名についてお聞きしたいです。

 

なんのひねりもないというか、そのままなんです笑 この期間中に作った曲であり、題材もそのままだったので安直につけました。曲名が曲の中で連呼されるようなサビだと印象に残ると思いますが、先に曲を作ってしまって名前は後からつけたのでこうなりました。

 

 

―曲を作ったのが最初だったのですね。作詞作曲はどうやって?

 

はじめはメロディから作ろうとしたんですがなかなか思い浮かばず。ぱっと思いついた詩を書いて、それを音にのせてミクさんに歌ってもらって、っていう感じで作っていきました。ミクさんの声が聞けるだけで感動だったので、あまり苦しむことなく楽しんでやっていました。ヒットするような曲を作らねばというプレッシャーがあったらずっとずっと大変だと思います。気楽に楽しませてもらいました笑

 

 

―ぱっと思いついた詩、というのは実体験がもとになったものでしょうか。

 

まあ、そうですね。わたしの所属しているサークルはコスキンっていうイベントに参加して演奏する予定だったのですが、それが無くなってしまって。残念な気持ち、しょうがないなーっていう気持ち、サークルの仲間に会える機会がまた無くなってしまったっていう悲しい気持ちをそのまま素直に笑 だから、わたし自身に一番響く歌だといえると思います笑

 

 

―歌詞の意味についてより詳しくお聞きしたいです。

 

あはは、自分の歌の意味を自分で解説するの結構恥ずかしいんですが笑 まあいいです。1番は、先ほど言ったことそのままですね、LINEが来て見てみたらコスキンの中止連絡だったっていう話で。コスキン(今年は9月の予定でした)がある頃にはまたサークルで集まって練習とか演奏とかできるかなっていう期待があったけれど、それが叶わないことがわかった。冒頭に「今日も朝起きたら昼」って言ってるように、この子ずっと布団の中でぐうたらしてるんですね。それでこの連絡見て、また布団の中に沈んで行っちゃうような、そんなイメージです笑 zoomとかで画面越しに顔を見ることはできるけど、実際に会いには行けない。でも笑って生きてることは知ってるよっていう、サビはそんな感じですかね。「本当はいつだって触れられないけど」という歌詞が2番につながっていきます。

 

 

―よく語りますね…では2番は?

 

あ、すみません笑 えっと、ぐうたらしてたらもう夜になっちゃったんですね笑 夜ってちょっと寂しくて、誰かからのLINEがほしくなっちゃう気持ちになりませんか?それで、あ!きた!って思ったら何でもない広告だったんですね…悲しいですね……実はこの主人公は、誰かじゃなくて特定の人を思い浮かべていたようです。そしてサビに入っていきます。本来はサビ→Cメロ→大サビってするところですがCメロを思いつくことができず、まあそこまで引き延ばして溜めたところで冗長かなって思ったので。トーンを落として、本音を語るような歌詞をミクちゃんが歌ってくれます。

 

 

―最後のサビは1番の繰り返しになっていますね。

 

そうです。でも、ちょっと意味合いが違う。LINEの画面越しに存在を感じることはできても、実際には会えない。それは片想いで、そもそも会うことができない相手だったからだっていうことがわかってのサビなのです。日常が取り戻されたところで、その人には会えない。だからむしろ今の状況の方が救われているのかもしれません。

 

 

―悲しい歌じゃないですか……

 

あ、はい笑 報われない片想い的な。でもこの子はちゃんと元気に生きています笑

 

 

―それってぱるかさんだったりするんですか?

 

いやいや、そういうわけではないです。ミクちゃんが歌ってるからかわいく聞こえるけど、冷静に考えたら届かない片想いの相手のことを忘れられずにいる、ちょっと痛めの女の子なので笑 わたしはあんまりこうなりたくはありません笑

 

 

―なるほど、ありがとうございました。最後に、今後の展望についてお聞かせください。

 

今後?うーん、特に考えていませんね…ミクさんももうわたしの手元には居ませんし……まあ、ゆるゆるとおうち時間を楽しみたいと思います笑

 

 

前編に引き続き様々な表情を見せてくれたぱるかさん。またいつかその姿を見ることができればと思う。

 

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