デートとカテキョ

 大学3年生の一年間は、コロナの一年間だった。気軽に友達と遊ぶこともできず、サークル活動も制限され、ましてや異性との出会いなんて……。そんな中で継続できたのは、カテキョくらいだった。確認してみると、この春休みのうちにカテキョの総実施回数が200回を突破するらしい。がんばってるねわたし。わたしがやってるカテキョは、小学生が対象。塾に通っている子の日々の勉強をサポートするのが主な仕事内容だ。新しい内容を教える授業をやったり学習計画を立てたりということはしないから、気楽に取り組める仕事ではある。でも、最初はここまで順調なわけではなかった。生徒の躓いているポイントを理解して、生徒が納得できるように手助けする。それを2時間3時間ぶっ通しでやるなんて、始めたころは自信を持ってできることではなかったし、ここまで続くとも思ってなかった。最初の頃なんか、「まずは手洗いうがいさせていただいてもよろしいですか?」も言えなくて、「おおおお手洗いをお借りしてもよろしいでしょうか。」とか言ってしまって、到着早々怪訝な顔でトイレに通されてしまうこともあった。そんなわたしだったが、今や黙ってても単発予約が入り、結構な割合で定期予約につながるようになった。

 何が言いたいかというと、経験と継続はとても大きな力になるということである。これは恋愛でも言えることなんでねえのか?というのが、今日のブログのテーマです笑

 えー、なんでこういう話をしているかというとですね、先日デートをしたのですが、お相手の男性がちっとも楽しそうじゃなかったんですね。そいで超絶猛反省&考察モードに入っていろいろ考えているうちにこういう考えが浮かんできて、なんか面白かったので記すことにしたのです、はい。

 

 その相手とお出かけをするのは実ははじめてじゃなくて2回目でした。最初に出かけたときめーちゃくちゃ楽しくて、まだ若干元彼の影を引きずっていたわたしは本当に感動して、とっても良い思い出になったのですね。でもそのあと五月祭やら駒場祭やらなんやらを言い訳にして、2回目のお出かけは流れちゃったのです。時が経って最近、あー楽しかったなぁあのとき……みたいな気持ちになって、遅くなってしまったけれど2回目のお出かけをしようという方向になったのです。それで今回は本当に出かけるところまで行きついたのですが、結局お相手さんのモチベーションはそこまで高くなく、1回目とはまるで違う残念なお出かけになってしまったのでした。

 鉄は熱いうちに打て、というように、きっと1回目のお出かけから時間が経たないうちに物事を進展させなければならなかったのでしょう。でも、「女性は言い寄ってきた男性を選ぶ立場であるべきで、こちらからガツガツ行くのは良くない」っていう母の考え方に呪われているというのもあり、自分からアプローチするのが怖くなっていた当時のわたしには恋の発展なんて考えられなかった。結局一度目のお出かけの思い出をキラキラの宝石みたいに大切にしまい込んで、それっきりになってしまったのです。今更取り出してきてその輝きにもう一度触れたいと思ったところで、時すでにお寿司。結局相手にお金と時間と労力を使わせて、全然楽しい思いをさせられなかったという惨憺たる結果に終わったのでした。

 そういう結果になってしまったのだったら、熱いうちに打ってたところで上手くはいかなかっただろうとも考えられる。いやむしろそっちの可能性がでかかっただろうと思う。だけど、わたしの経験値がもう少し豊富で、スムーズに2回目のお出かけにつなけられていたら、あるいは2回目がこれくらいの期間空いたものであっても自分の立ち回り次第で、このお出かけはもっと楽しいものになっていたかもしれないと思うのです。いまカテキョでとてもお世話になっているご家庭だって、出会いがもっと初期だったらここまで良い関係になってなかったかもしれないし、お手洗い事件のご家庭だって、いま行ったらきっともっと良いサービスができたはずだと思うからね。

 そういうわけで、カテキョと同じように、デートも経験と継続が力になると思うのですよ。完全なる妄想なのですが笑 ただ問題なのは、デートは単発予約とる時点ですーごいでかいハードルが立ちはだかっているということなのよね。東大女子であるというさいきょうのぶきを存分に使えるカテキョと違って、恋愛においてはそんな需要のある何かを持っているわけではないんですよ。そのうえ、多少うまくいかなくてもお給料はいただけるというモチベーションがあるカテキョに対して、デートは時間もお金も労力も食うくせに楽しめる保証はないからモチベーションの維持が難しいんですよね。

 今回のお出かけでひとつ気づいたのは、そのモチベーション維持という問題を解決する手っ取り早い方法として、わたしは相手を好きになっていた、ということ。好きだったら多少お出かけの内容がつまらなくても会ってる間の時間は楽しめるからね。だからほんとは好きだから会いたい、一緒に出かけたいってなるべきところを出かける予定が立ったから好きになりたい、好きになった、みたいなことになる。それで一旦そこまで気持ち高めた状態まで持っていってお出かけに臨むから、お出かけがどうであれ一度に消費するエネルギーがすごくでかくなるのです(お金、時間、労力以上に)。

 

 まあ、今回の考察はこんなところです。結論も出なければどうすればいいかもわからないままだけど、人を好きになるのって楽しいし実らなくてもこれだけ学びがあるし、恋愛は諦めたくないなというきもちになりました。

 このブログを読んでくれた方でなにか思ったこととか考えたこととかあったら、ぜひ聞かせてほしいです(*‘ω‘ *)